年末年始が迫ってきましたね。
本業は明日が最終日なんですけど、昨日今日はお客様への挨拶回りをさせて頂いたので、明日はもう事務の残りを処理するぐらいであとはグダグダと過ごして仕事納めの行事をしてお終い、という感じです。
今年の投資状況を振り返ってみると、2月の25日に一番の主力だったFFRIが赤字予想を出してきて、連日のストップ安で翌週の3月に入って250万円ほどの損切りをして、もうそこのマイナスを株の投資では穴埋めできずに今日まで来てしまいました。
私的には人生で経験のない額の損切りでしたので、そのショックは凄く大きかったんですが、この大損のおかげで無茶な信用取引や明らかにおかしい株価指標(PER70超とか)での売買はいつか破綻するということを身を持って実感しちゃいました。
いろいろな株式投資の書籍を読んでいると必ず出てくるのがテンバガーの話だったりするんですけど、テンバガーの話を読んでしまうと「自分もいつかテンバガーを!!」と強く願うようになってしまって、保有銘柄が急騰したりすると「これはテンバガーになるかもしれないわ」なんていう風に期待しちゃうんですよね。
やっぱり、このテンバガーっていう10倍株への憧れが急騰銘柄を上手に利益確定できない要因となっているんだとは分かっているんですけど、なかなか上手に売ることは本当に難しいですよね。
今も私が惚れ込んでいる銘柄の一つであるランドコンピュータも、途中までは素晴らしい復活曲線を見せて株価も急上昇してくれましたけど、7000円を超えたあたりでピークを打って、その後に急落。さらにマイナス金利のおかげで取引銀行のシステム投資の後ろ倒しで業績の下方修正が出てしまいまして「あ~あ。。」っていう感じになっちゃいました。
ランドコンピュータの場合は、株価が倍以上になった段階で保有数の約半分を売却したのでまあ良かったと言えば良かったのかもしれませんが、株価のピーク時を考えると、すごく損した気分になっちゃいます。
残りのランドコンピュータ株は、株価がゼロにならない限り、利益分として残っているモノですから、まあ今のように株価が低迷していてもストレスは感じませんけど、「あの時、売ってればなぁ~」っていう思いはいつでも感じしまいます。
調子に乗って信用取引で大損をしたり、購入した銘柄がたまたま急騰を演じてくれたのに、上手く利益を確保できていない未熟さを散々露呈した私ですが、今年の株取引を振り返ってみるとそれなりに得たモノがあったんじゃないかと思っています。
リラックマ先生も言っていましたけど、やっぱり機関投資家が購入するような大型株ではなくて中小型株で勝負すること、また適時開示情報を毎日チェックして、業績予想を上方修正してきた銘柄はその後の株価も伸びてくることを理解できました。
PBRやPERの指標が割安かどうかの判断も、絶対値としてのPBR1.0以下やPER10以下などの他、同業他社の指標をいくつかチェックしてみて相対値としてどうか、というモノサシも見るクセがついたことは自分としてはいい成果だと思っています。
あとは、やっぱり雑誌などに出ていらっしゃる個人投資家さんが言う、時価総額が少ない銘柄の方が上昇するスピードが速いというのも実感できました。
東証2部やマザーズの中小型銘柄で、株価指標が割安、さらに立会外分売や株式分割などアクションがあったり、業績予想の上方修正をしてきたり、そんな動きをしてくる銘柄の事業内容をチェックしてみて、そのビジネスモデルに何かしらの強みを発見できれば、まずはその銘柄に乗ってみるっていう感じでいいんじゃないかしら、って思っています。
ビジネスモデルに強みがあるかどうかなんていうのは、自分に知見のある業界じゃないと分からないんだけど、気になった銘柄を他の個人投資家さんがどういう風に捉えているか、っていうの調べるだけで全然違うと思いますし、みなさん私なんかよりもすっごく深堀りしていらっしゃいますしね。
失業マンさんがパクリ投資家を自認されていらっしゃいますが、わたしはその失業マンさんをマネさせて頂くパクリ投資家です。
優秀な投資家の皆さんがそれぞれ保有していらっしゃる銘柄を公表されていますから、その銘柄をくまなく調べてみて、そこから自分が買う銘柄を選抜してもいいんですよね、さっき書いたみたいな中小型銘柄かどうか、っていうのをチェックしながら。
私としては、まずは立会外分売銘柄をチェックしてみて、時価総額や株価指標、直近の業績予想とビジネスモデルなんかをチェックしてみて良さそうだったら買ってみる、っていうパターンと、銘柄と四季報のスクリーニングをしてみて自分なりに気になった銘柄を買ってみる、っていうパターンで来年は通して頑張ってみたいと思っています。
あと悩ましいのは、「利益確定をどうしていくか」ということと、「購入銘柄の選択と集中との折り合いをどうしていくか」ということ、さらには「余計な売買はせずに株価の上昇を見守るべきなのか、売買の回転数で利益を伸ばしていくのか」ということは、ちょっとどころかかなり悩ましい問題だと感じています。
へたな売買はしないでジッと優良銘柄を保有しているだけでいい、という金言は頭で理解はしているんですけど、大きく上昇した後に大きく下落してくれた銘柄を経験しすぎちゃうと本当に考えちゃいますよね。
たまたま上手くいったからかもしれませんが、先日、「じっと見守ってきたkeeper技研を売却して九州リースサービスを購入する」っていう入れ替えをしてみたんですけど、この入れ替えを決断するっていうことはとっても勉強になったように思えます。
多分、それぞれの銘柄毎に割安感の修正スピードだったり、企業の成長期待の度合いが違ったりすることで、株価の上下動のスピードと幅が変わってくるので、そういった点も考慮した上で銘柄の入れ替えをするかどうか、っていうのを考えながら投資をしていくのが一番の投資スキルの向上になるのかもしれないですよね。
そんな話をしておきながら、今日は新しい銘柄を打診買いしてみちゃいました。
明豊ファシリティワークス(1717)です。
私、不動産投資関連のお友達でコンストラクションマネジメントっていう、新築マンションを建てる時に施主と請負建築業者の間に入ってコストダウンをはかって、そのコストダウンに比例した報酬を貰うっていう仕事をしている方がいるんですけど、そんな仕事に特化した銘柄ってないのかしら?って調べてみたら、この明豊ファシリティワークスがビンゴだったんです。
時価総額も小さいし、株価指標的にも割安だと思うし、配当も3%以上あるし、チャートも悪くないし、ということで、今年最後の新規銘柄として購入してみました。
今日はFPGも株価1000円台に返り咲いてくれましたし、トリドールも2500円台を回復してくれましたので、気持ち良く打診買いができました。
まだまだ含み損を抱えている銘柄がありますけど、今年は自分なりの銘柄購入の判断基準が少し明確になってきたんじゃないかと思っています。
来年は、今年のFFRIのマイナス分をリカバーできるよう、見守りを基本としつつ、「買増しと買増し分が上昇した際の売却」、「銘柄の入れ替え」などで利益の上積みを目指していきたいと思っています。
年末年始は多分どこにも出かけませんので、保有銘柄の四季報チェックなどをしてみる時間がとれたら、そんなチェックの内容もブログにアップしてみたいと思っています。