年末を直前にして、少しだけ動きました。
店舗の拡大計画を修正(減方向へ)してから、いまひとつ株価が冴えなかったkeeper技研が見直し後の店舗計画がこなれてきたのと、既存店(LABO)の売上が好調だったこともあって、ここのところ株価が持ち直してきていました。
一方で、先日、JR九州のIPOを申し込んだ関係で少し着目した九州エリアから東証2部に移ってきた九州リースサービスという企業が目に入ってきていました。
この九州リースサービス会社をちょっと調べてみると、なかなかどうして、いい銘柄なんじゃないかしら、って思えたんです。
最新の四季報をチェックしてみると、
【特色】総合リースで九州トップ。不動産関連ビジネス強化。西日本シティ銀行、オリックスと緊密
【増益続く】建機など営業資産残高が漸増。主力のリース・割賦が伸びる。不動産も上期の売却案件が寄与。下期は融資利益厳しくなり、不動産賃貸料減るが、営業増益に。東証2部上場記念配も。18年3期も商業施設などリース・割賦の増収が効く
【開店】佐賀県武雄市の大型商業施設は予定どおり17年2月開店、来期のリース押し上げ。商業施設は小型も含め新設継続
ということで、九州でトップの総合リース会社で増益が続いていて、直近四半期のPBRが0.63倍、PERが8.33倍となっていました。(実績ベース)
これ、なかなかいい感じがしませんか?
オリックスさんもPBR1倍程度、PER9倍程度ですから、それほど割安放置というわけではないリース会社のようではあるんですけど、きっと何かのキッカケでもうちょっと見直しが入りそうな感じがしたんですよね。
いわゆる地方で強固な事業基盤を持つ堅実な中小型株という銘柄なんじゃないかしらって。
今日の終値は618円で年初来最安値です。(といっても、東証2部に上場してからの年初来最安値です。)
東証2部に移ってきた段階で株価も大幅アップしていますけど、多分、こういう銘柄って中小型株の投信あたりが銘柄に組み入れてくるような気がするんですよね。
まずは打診買いの段階ではありますけど、今日はkeeper技研の一部を売却して、九州リースサービスを打診買い、という銘柄の入れ替えをしました。
Keeper技研の株価推移をみつつ、入れ替え銘柄として九州リースサービスが適切なのか、それともすでに保有している他の銘柄(例えば順主力として先日購入したエスティックとか)を買い増していくのがいいのか、も少し考えてみたいと思います。
そういえば、週末に「東証1部昇格狙いの投資法は大勢がやりすぎてもう通用しなくなった」旨のネット記事がアップされていて、多くの有名トレーダーの方が「いつまでも通用する投資法はない」とツイートしていました。
確かにここのところ、東証1部への昇格リリース翌日にも株価が前日よりも下落したりすることもありましたし、昇格してからも株価が堅調に上昇していく銘柄もあって、「昇格発表→翌日の寄付きで大幅上昇」っていう構図は少し薄れてきたのかもしれません。
みんなが東証1部に昇格しそうな銘柄を探して事前に購入している、っていう状況になっているということだとは思うんですけど、私、短絡的に昇格狙いの投資法がダメになったとは思えないんですよね。
上昇する値幅は、今となっては大きなものじゃないのかもしれませんけど、やっぱり東証2部に上場したり、移ってきたばかりという銘柄には割安で今後の成長も期待できるような銘柄が多いように思うんです。
ですから、東証2部銘柄が東証1部に昇格した後もそれなりに堅調に株価が推移している銘柄もそれなりにあるように思えてなりませんし、今、私が保有している銘柄も「ちょっと前まで東証2部だった銘柄」がかなり存在しています。
昇格による上昇だけを期待するという投資法も、もちろん有りだと思いますけど、そんな投資法をマネてみてきた自分としての実感は、「東証1部へ昇格する前に成長期待が大きい割安な銘柄を東証2部やマザース、ジャスダックから見つけて、東証1部昇格後もその成長を見守りながら売却時期を模索する。」っていう方がいいんじゃないかしら、っておぼろげに思うに至っています。
ただ、売るタイミングっていうのは本当に難しいと思うんですけどね。
先日、東証1部への昇格を発表して、すでに東証1部銘柄となったシステムリサーチなんかは2000円の大台を普通にキープしていましたし(先週末と今日は割っちゃってますけど)、まだPERは13倍未満だったりしますから、成長が期待できる銘柄がまだまだ割安のまま放置されている状況だと思っています。
昇格狙いの投資法の素晴らしさは売るタイミングが明確になっているという点にもあったと思うんですけど、東証1部への昇格発表というトリガーだけを売却判断にせずに、そのままホールドしていくことで昇格後の成長の果実もおいしく頂くっていうやり方があっていいと思っています。
昇格期待の銘柄のなかから、割安で株主優待の新設や株式分割の期待が持てるような銘柄を発掘し、東証1部への昇格とその後の成長に伴う株価上昇も獲得する、そんな投資のやり方を自分なりのスタイルとして確立できるように、これからも勉強していかなくちゃだわ、と思っている今日この頃です。
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