イールドカーブ・コントロール
2018/04/04
注目の日銀金融政策、「長短金利の操作を行う「イールドカーブ・コントロール」と物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで資金供給拡大を継続する「オーバーシュート型コミットメント」が柱となる新しい枠組みの導入」を決めましたね。
国債の買い入れペースを現状維持して、長期金利がおおむねゼロ%程度で推移するようオペレーションを行い、マイナス金利のマイナス0.1%は維持する。また、ETFの年6兆円・REIT年900億円増の買い入れペースも維持するという内容のようです。
黒田さんの記者会見は15時30分からなので、そこでどんなコメントが出てくるかは不明ですけど、マイナス金利の深堀り(ってマイナス幅が大きくなることよね)がないとなった段階で銀行株が上昇してますね。
私が保有している金融関連っぽい銘柄だと「FPG」があるんですけど、後場からドンドン上昇してきていたのは何かの先読みがあったんでしょうか。
長期金利が0%になるようにコントロールするっていう風に言ってますけど、基本的には現状維持ってことですよね。
FOMCの前に何かしら変化を持たせるようなことは出来ないんじゃないか、っていう予想がありましたけど、多分、言い方は「イールドカーブ・コントロール」っていう新しい言い方ではありますけど、日銀的には米国に対して「大丈夫、変えてませんから。」っていうような言い方なんでしょうね。
それにしてもマイナス金利のネガティブな副作用が喧伝されてきた中で、さらなるマイナス金利をするんじゃないか!?っていうことで、銀行株の上昇は殆ど諦められてましたけど、これで少し様子が変わってきますよね。
ゆうちょ銀行を含む日本郵政のIPOで多くの新規投資家さんを誕生させましたけど、その多くが日銀のマイナス金利で株価が下落してしまって含み損を抱えている状況ですからね。それに銀行業界からの突き上げもあったでしょうし。
「マイナス金利の深堀りなんてしたら、口座管理手数料は取るし、ATMの手数料も値上げするし、国全体としての経済成長なんて考えませんからね。」ぐらいのこと、どこかの都市銀行の頭取さんあたり言いそうですよね。
金融緩和が量から金利へと変わったと言えば変わったわけですから、ここから先に見えてくるものって何かしら?って考えると、やっぱり不動産だったり、リートだったりするのかしら、それともTOPIXの買い入れ枠決定での株価底上げ決定ということなのかしら。
いずれにしても今日の日銀金融政策の発表は、「日銀は行き詰ってる。」と言われていただけに、内容の是非は別として、成功したと言えるんだと思いますね。
あとは、米のFOMCで9月の政策金利は上げないとしてくれれば、米国とともに株価は上昇してくれるんじゃないかと思いますがどうでしょうか。
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