マックが低価格路線に復帰してきましたね。
デフレで「一定レベルの品質を低価格で享受する味」を味わってしまった私達は、やっぱり「その味」は忘れられないんですよね、きっと。
「デフレからの脱却」はもちろん大事なんですけど、昔みたいに「一億総中流社会」なんていう状況じゃなくなって、私達を雇っている会社も私達社員よりも株主に利益を還元する方を選択していますから、給料は上がらないけど株主配当はどんどん上がっているっていう状況です。
ここのところ、貧困にフォーカスしたコラムなどもネットでよく見かけるようになりましたし、なんとなく構造的に昔で言うところの「中間層(=平均年収世帯)」以上の絶対数が少なくなっているような感じがします。
多分、平均年収にラインを引くと、とても多くのラインから下の世帯数が、ラインより上の世帯を支えているような図だと思います。ちょうど、海に浮かぶ氷山のようで、海面が平均年収のラインになっているような感じだと思うんです。
このイメージが今の世の中に合致しているならば、やっぱり外食の低価格路線っていうのは今後も続いていくと思うんですよね。
マックの不調の原因は、異物混入と中華食材を止めないこととカサノバ社長の妙な強気とが負のトライアングルとなって次々とお客を店舗から遠ざけてきましたけど、この低価格路線への回帰とポケモンGOとの連携で少しは復調してくるかもしれませんね。
いずれにしても、私達庶民のランチは低価格路線であることには変わらないですし、今や「牛丼」と並んでお昼の定番といえば丸亀製麺やはなまるうどんの「うどん」だと思っています。(西新宿にある東京麺通団というところも美味しいんですよ。)
一方、カフェ分野での顧客満足度の絶対的1位だったスタバが転落し、ドトールが1位になりコメダ珈琲が4位に食い込んでいることを考えると私がトリドールに購入するきっかけとなった「いつも並んでいるコナズ珈琲」もそのうちこうしたランキングに名前を連ねてくることになるんじゃないかと思っています。
トリドールの8月月次売上状況はまだ発表になっていませんが、丸亀製麺のうどんやコナズ珈琲などの新業態や海外事業の拡大などの成長ストーリーに大きな変化はあるとは思っていませんので、ここのところの仕手株のような動きをしているトリドールも気持ちをしっかりと持って、その成長を見守っていくつもりです。
そして、トリドールといえば昨日9月1日に農業法人「いなみ野ファーム」を設立し、今後、丸亀製麺等で使う薬味やかき揚げの材料となる野菜やお米などを生産して安全な食材の安定供給を図ることとしているんですけど、これって農業法人としての事業分野での成長ドライバになる可能性もあるわけですよね。
TPP関連銘柄として多くの農業関連銘柄がテーマ化しましたけど、トリドールはアフリカ関連銘柄に加えて農業関連銘柄としても見ていくことができるようになったわけです。
さらに農業法人のノウハウをアフリカでの開拓に活用できるようになると、さらに素敵なシナジー効果を発揮して、まさにトリドールが目指す「グローバル企業としての成長」と「日本発の世界における外食のリーディングカンパニー」へと登りつめていってくれるんじゃないかと思っています。
以上、私の超ひいき目なトリドールの見方でしたW
昨日、ふと気が付くとかなり強い動きをしていて高値更新もした銘柄としてシステムリサーチの名をあげましたが、私がぞっこん惚れ込んでいるランドコンピュータもシステムリサーチも国内大手企業のシステムインテグレーションを請け負っているんですよね。
ランドコンピュータは金融機関のフィンテック対応に向けた勘定系システムの更改や新規構築などが目白押しでしょうし、システムリサーチは製造業分野でのIT化推進やIOTへの対応などが目白押しだと思います。
少しこういったSier事業で業績のいい中小型銘柄は沢山ありそうなので、「ここ1~2年に間に上場を果たし、なぜか出落ち状態になっていて、業績はいいのに株価が低迷している」ようなSier銘柄を発掘していくのもいいんじゃないかもしれないですよね。
そういえば、かつ丼の低価格路線で成長してきたアークランドHDの8月月次がちょっと厳しい感じです。
8月は台風上陸とかそういう影響もあったのかしら?
単月の落ち込みだけで判断は出来ないと思いますけど、かつ丼のお味自体には私は疑問符をつけていたので、ちょっと注意が必要かもしれませんね。