内閣府が発表した2016年1-3月期のGDPは年率換算+1.7%となったみたいですね。
市場予想を上回ったとはいえ、うるう年の押し上げ効果(2月が29日まであっていつもより1日多いってことよね)を除くと+0.5%前後のプラスということみたいですから、それほど強い数字として反応できるものじゃなさそうです。
これを「うん、良い数字じゃないかしら。」って思うのか、「この数字だと景気対策期待がなくなっちゃうわよ。」って思うのか、で株式市場の方向性は変わってくるんでしょうね。
昨日のニチリンでもちょっと書きましたけど、5月に多くの企業が決算発表をした来期の数字の想定為替レートが幾らなのか、っていうのもちょっと気になってしまうんですよね。
GDPの数字はそこそこだったとしても、各企業が想定している為替レートが115円とかだとちょっと微妙な気もしています。
まあ、そんななかで昨夜に米国のサンフランシスコとアトランタの連銀総裁が「年内2~3回の利上げ可能&6月にも利上げ議論あり」なんて言ってみたり、4月の鉱工業生産の数字や消費者物価指数が良かったことでドルが上昇してきているっていうのは、日本の株価にはいい影響ですよね。
ただ、ドル円のチャートを見てみると110.5円から111円、さらに112円あたり(3本赤線入れてあるところです)が、上蓋みたいになっちゃうんじゃないかしら?って思うんですよね。
となると、ドル115円で想定している企業よりも105円とか110円で想定して数字を算出している企業の方が安心して見ていられるんですよね。
もちろん、多少の為替差益なんて気にならないほど成長しそうな企業はいいんですけど、今度、少し来期の状況が気になる保有銘柄のIRに電話して想定している為替レートでも確認しようかと思っています。
ちなみに日経平均の日足チャートはこちらです。
25日線(白い線)が75日線(黄色い線)を上回ってきてはいるんですけど、ローソク足の推移をみると、いつ下放れしてもおかしくないようなチャートになっていますので、いわゆる決算明けとなる6月以降にどう動くか、というよりも今月26日27日のG7伊勢志摩サミット後から7月に選挙に向けて、どんな景気対策を政府が出してくるかどうか、っていうことなんでしょうね。
昨日、ブルボンの立会外分売の情報を見ていたら、PCの画面を覗き込んできた娘が「ブルボンってアルフォート作ってる会社でしょ。ブルボンは良いんじゃないの?」って言うんですよね。
で、あらためてブルボンを考えてみると、まあ大正13年に創業した老舗中の老舗みたいな会社ですし、ブルボンのお菓子(主にビスケット系)は本当に定番として自分も大好きなモノが沢山あるんですよね、レーズンサンドとかアルフォートとかチーズおかきとか。
上場企業としては、昭和29年に新潟証券取引所に上場、平成12年の新潟証券取引所の廃止に伴い東証2部に市場替え(自動的?)して、そのままですから東証1部に昇格を期待できるような銘柄ではないことは確かですよね。
とはいえ、老舗のお菓子会社としての安定制は抜群だと思っていますし、決算内容の数字的にも増収増益基調、自己資本比率も年々高まっていて55.4%ですから財務的にも問題ないレベルだと思いました。
PBRが約1倍、PERが約11.5倍ぐらいという株価指標を考えると、どちらかと言えば割安と言っていいんじゃない?ということで、株主優待を貰える100株だけ申込み&購入しておきました。
ちょっと微妙な優待割安株ですけど、もしそこそこ株価が上昇するようなことがあったら3月末を待たずに売却しちゃった方がいいんでしょうね。
よくよく考えると「昇格期待株」でもないし、「成長期待株」でもないし、「優待+配当で魅力的利回りの割安株」とも言えないレベルなので、今回のブルボン購入はちょっと反省してます。