新年度を迎えた相場が凄いことになってますけど、「昇格期待編その3」
2016/05/24
新年度を迎えましたけど、なんだか酷い相場状況ですね。
私、年度の切替わりのクライアントとの契約で、かなりバタバタしていて毎日夜に相場の状況とか保有銘柄の状況とかを確認するぐらいしかできなかったんですけど、それにしても株主優待の権利落ち以降から酷い状況としか見えてきません。
あまり、保有株を売ったり買ったりとはしないようにしていたんですけど、先週、サイバーコムが1200円を切りそうな感じがしましたので「これはちょっと一度撤退した方がいいかも。」って、若干の利益がある段階で売却しました。
撤退をした後、結果的に1200円を切ってきましたので、これはこれで結果オーライといったところですが、自分が購入したストーリーもすでに東証1部に昇格するために立会外分売するっていうネタバレな内容なので、イマイチだったことも売却の後押しをしました。
あまり気乗りしない銘柄を含み損を抱えながら継続保有するのもどうかと思いますので、いい判断だったと自分に言い聞かせてます。
なんだか新年度を迎えた雰囲気が、今年の新年を迎えた雰囲気に似てるとも思いますが、適宜、保有銘柄の購入ストーリーを思い出しながら、そのストーリーが崩れているのかどうかを考えつつ、売却するかどうかを判断していっていきたいと思います。
さて、そんな状況ですから、保有銘柄の再チェックは大事ですよね。
東証2部上場銘柄で1部昇格を期待している私の保有銘柄再チェックの続きです。
東証2部から東証1部へ昇格するために必要となる形式要件の概略は、
- 時価総額(40億円以上)
- 株主数(2200人以上)
- 流通株式数(2万単位以上:社長等役員持ち分を除く)
- 上記を満たすための株式分割、新株発行、立会外分売、優待導入・拡充等および東証2部への市場変更などの実施状況
を確認する形ですね。(数字は基本的に四季報ベースです。)
昇格期待編その3
カワタ
- 時価総額:36億円
- 株主数:979名
- 流通株式:68,600単位(社長等役員持ち分想定除き)
- 昇格に向けた動き
2013年6月:東証二部に上場
2015年2月:株主優待導入
2015年7月:株主優待拡充
2015年12月株主優待拡充
もうここは去年のうちに優待施策を3つもやっていますから、どうみても株主数を増やしたい一心でやってるとしか思えません。
ただ、一生懸命やっているわりには、どうも株主数がなかなか増えてくれてないみたいです。
株価は500円付近を最近はウロウロしている感じなんですが、その株価レベルでPBRが0.5倍前後、PERが5倍以下っていう感じですから「まさに地味な割安銘柄」っていうところなんでしょうね。
一度、桐谷さんあたりが雑誌の紙面で割安な優待銘柄として紹介でもしてくれるといいんですけど。。
ちょっと何かがないと目立たないままの銘柄な感じがします。
昭和26年創業の老舗企業なんですけどね。
<先般の短評など>
◇プラスチック成形機は後半減速するも前半の好調のおかげで増益。
◇2017年3月期は国内自動車向け射出成形機、食品向け粉体成形機関連が堅調に推移して中国等の海外での減収をカバーして横ばい。
⇒プラスチック成形周辺機器で首位級っていう立ち位置と優待の拡充などの昇格に向けたステップを踏んでいる割安な銘柄。割安感は相変わらずだし、増益傾向も変わらないので、見守ります。
ヨシックス
- 時価総額:184億円
- 株主数:890名
- 流通株式:91,090単位(社長等役員持ち分想定除き)
- 昇格に向けた動き
2014年12月:東証JASDAQ及び名証二部上場
2015年05月:株主優待の導入
2015年05月:立会外分売
2015年05月:立会外分売中止
2015年08月:株式分割および株主優待拡充
2015年12月:東証二部へ市場変更
2015年12月:立会外分売
2015年12月:株式分割
2015年12月:株主優待拡充
もうこちらも凄い勢いで東証1部昇格を狙いに行っている動きとしか思えないですよね。
ある意味、凄く分かりやすいので、既に東証1部への昇格を織り込み済みなんじゃないかしら、って心配しちゃうぐらいです。
ちなみに、昨年12月に実施している東証2部への変更や立会外分売、株式分割、優待拡充は全て同じ日の12月3日に発表しています。
今年のどこかのタイミングで株式分割と優待拡充をセットの実施で株主数の拡大させて、今年の12月までには東証1部へ昇格をする、っていうようなストーリーなんでしょうね。
ここは突き進むだけ突き進んで頂いて、早々に東証1部へ昇格をして「首都圏を攻め込んだ後は西日本を制覇」っていう成長ストーリーを是非、実現して欲しいと思っています。
<先般の短評など>
◇店舗は35店が純増して、既存店も前年超えの売上を確保。2017年3月期は店舗の純増を40程度予定で営業益拡大続く見込み。
◇ターミナル駅以外かつ乗降客1万人以上の駅前に出店という戦略にて競合を回避。
⇒首都圏に進出した後は西日本を制覇っていう中期計画の進捗を見届けながら、当面はキープでいいと思ってます。
ティーライフ
- 時価総額:40億円
- 株主数:5,744名
- 流通株式:34,400単位(社長等役員持ち分想定除き)
- 昇格に向けた動き
2012年3月:大阪証券取引所JASDAQ市場へ上場
2014年6月:株主優待の拡充(当初から優待あり)
2014年7月:東証二部へ市場変更
2014年8月:個人投資家向け「IRフォーラム2014東京」に出展
2015年12月:立会外分売
ここはじっくりと着実に昇格に向かっているっていう感じがします。
東証2部への市場変更をしてから、ちょっと時間が経過してしまっているような感じもしますけど、きっと今年のうちに何かアクションを起こしてくれそうな予感がするんですよね。
なんとなく動きが地味な分だけ、予想外の動きをしてきたりするかもしれないわ、っていうのが何ていうか、根拠のない私の感触ってところです。
多分、物凄い大きな成長っていうのはないのかもしれないけど、じっくり着実に歩んでいる、っていう感じがするわ。
<先般の短評など>
◇健康茶が好調で定期会員も想定以上に増加。キッチン雑貨などの商材も拡充して営業益は上振れする予定。
◇静岡の物流センターにグループ4社の拠点を順次集約して効率化を推進。
⇒しっかりと会員を増やして定期的な注文を確保しているし、健康茶は一度習慣化すると続くのよね。特にプーアールなんかは便秘改善やデトックスに効くっていうし。割安感はそれほどないかもしれないけど、1部昇格候補だと思っているのでそれまではキープするつもり。
名古屋発祥の外食チェーンは強い予感
「昇格期待編その3」のなかでは、ヨシックスが一番勢いがありそうな気がしてます。
勢いのある外食系は昇格期待株であると同時に成長期待株でもあるので、昇格に向けた各種施策ももちろんですけど、展開している店舗の口コミがそこそこ良い評価であれば、店舗の拡大スピードも速いでしょうし、それに比例して昇格を満たすための諸条件も素早く整う感じがします。
見栄えあるボリュームと美味しさとコスパの3つ揃わないと成功しない中部(名古屋近辺)地方で実力が認められている外食チェーンってやっぱり強いと思うんですよね。
「鳥良」の手羽先なんかも名古屋だし、そろそろ上場するんじゃないかって言われてる「コメダ珈琲」も名古屋の喫茶店のモーニングをチェーン展開している店ですしね。
ヨシックスの「や台ずし」ってネーミングは「センスなし感丸出し」だとは思いますけど、まあ一番最初が「や台や」っていうそれなりの語呂感を出した鉄板焼き居酒屋だからしょうがないのかもしれませんね。
ただ、肝心のお店で出すお料理やお寿司の評判がなかなか良くて、さらに安い、っていう評価が多いので、もしかしたらSFPダイニングの「磯丸水産」よりも人気が出てくるお店になるかも、っていう期待が持てると思ってます。
昨日、途中まで記事を買いた後、時間切れで今日のアップになっちゃいましたけど、今日の午前中は凄い相場になってますね。
どこかで保有している銘柄の買い増しをしようかと思いましたけど、ここからまだ下がるかもしれないので、ちょっと様子見です。
なんだか、新年度を迎えて新たな資金流入、っていう思惑と真逆の動きになってますよね。
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