昨日はちょっと株式とは毛色の違う内容で、肝心な新しく購入した銘柄の件を後回しにしちゃったから、今日は早めに書いておきますね。
きっと株式投資をされている方々には当たり前のことだと思うんですけど、私もv-com2さんの昇格期待の優待バリュー株で1億稼ぐ!を読んでから、毎日、JPX適時開示情報閲覧サービスは見ているんですよね。
一応、お昼休みと株式市場が閉じた直後の15時過ぎ、あとは本業の終業時刻のチャイムがなった直後の18時過ぎ、っていう感じで。(結構、会議とかで毎日3回チェックできない日も多いんですけどね。)
それで一昨日、夕方につらつらと適時開示情報をチェックしていたら、前にIPO主幹事の野村證券さんに頼んだにもかかわらず確保できなかった会社の情報が載っていたの。
この会社、IPOの時は東証2部上場だったからかもしれないけど、それなりに実力もある堅実な会社なのにそれほどIPOサイトとかでは人気になっていなかったんですよね。
まあ、だからこそ野村さんに頼んだらきっと確保できるだろうと思っていたので、確保できなかった時は「えぇ、主幹事なのに確保できないの!?」なんて言っちゃったんですけね。
載っていた開示情報はこれです。
(あっ、うちのブログの画像、全部、クリックすると拡大ポップアップしますので、見づらかったらクリックしてみてください。)
ランドコンピュータの「業績予想の修正及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」です。
お題目に「増配」ってあるから、すぐにいいニュースだって分かるわよね。
もともと欲しかった会社だったんですけど、私ってIPOとか立会外分売で買えなかったら、「もう次よ、次の銘柄よ。」ってなっちゃって、あんまり見ないことが多いの。
だって、初値とかでストップ高とか大幅高になって、その後も上昇していったら、悔しくてしょうがないじゃない?
そういうの見ちゃうと「やっぱり私はツイテナイんだわ。」とかってネガティブになっちゃうのが人の常ってものよ、だから見ないのよ。
そう、振り向いてくれなかった人を深追いしないのと同じなのよ。(笑)
でね、そんな振り向かない落選銘柄っていうのは沢山あるんだけど、やっぱり一度惚れた男じゃない?
じゃなくて、一度、それなりに調べて買いたいって思った銘柄な訳じゃない?
とすると、こういう良いニュースがあると再チェックしちゃうよのね。
そもそも業績予想を修正して配当を「増配」するってことだから、事業が順調な訳でしょ。
それでみんなに見て欲しいのは、「(2)修正の理由」の内容なの。
「金融分野における ネットバンク案件及び保険関連が堅調であることに加え、産業流通分野における電力小売全面 自由化案件が堅調であること、パッケージベース SI・サービスの中心である Salesforce 関連の 受注が堅調である」って、どう思う?
今話題のフィンテックって、「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語でしょ、「FinTech(フィンテック)」なのよね。
この会社って金融分野(それも一番大変な勘定系よ)を事業ドメインの一つにしてるのね。
フィンテックともう一つ話題のブロックチェーンってあるのもあるじゃない、あれってまさに金融機関の勘定系システムの大改革ってことなのよ。
そもそも日本の国内で一番強いSierって富士通なのよ。(NTTデータは別格だから除外ね。)
ねっ、金融システム分野に強い富士通系Sierで勘定系システムやってるっていったら、「フィンテック&ブロックチェーンど真ん中銘柄」ってことなのよ。
おまけに電力自由化案件って国策よね、その国策に対応するシステムやっててそれが増配の理由の一つだっていうし、今はクラウド全盛の時代でしょ?
「みんな既存の機器やシステムはみんなクラウド化しょう」っていう大潮流があるんだけど、Salesforce関連って書いてるけど、Salesforce.com(セールスフォースドットコム)って、クラウドビジネスではグローバルでトップに位置する企業なのよ。
そのセールスフォースドットコムとアライアンスを組んでやってるクラウドシステム事業が順調だっていってるわけ。
つまり、今みんなが相場のテーマとしてみている事業分野のど真ん中、ジャストミートする位置にいて、その分野のビジネスが好調だから増配するっていうのよ。
でね、もともとこの会社って富士通系のSierで、元請けと孫請けの間に入る「一次下請け的な立ち位置」なのよ。
まあ、言うなれば「実務をすべて握ってる現場監督」って感じかしら。
元請けが富士通さんで、その下請けがこのランドコンピュータ、そしてさらにその下に、多分、業務パート毎に孫請け会社がいろいろとぶら下がってるっていう状態ね。
ちょうど、ランドコンピュータのHPにSierの構図と立ち位置が書いてある資料があったから、これが分かりやすいと思う。
ここで顧客って書いてあるのは、いかにもエンドユーザ(実際にシステムを使う会社ね)っぽいけど、この顧客が富士通(がメイン)ってことなのよね。
それで、ここの一番左に書いてあるシステム・パッケージベンダっていうのが、いわゆる孫請け会社さんになるわけ。
例えば、私が持ってる銘柄でセキュリティ関連のラックとかフォーカスシステムズとかがあるけど、エンドユーザのA銀行が富士通の勘定系システム(実質はNTTデータの勘定系システムと富士通が請け負ってるとかね)を使ってて、そこにセキュリティ強化とかをしようとすると、A銀行→富士通(元請け)→ランドコンピュータ→ラック→ファーカスシステムズ、みたいな構図になるわけよ。
ランドコンピュータの名前は出てこないけど、もっと象徴的なのはこのニュースリリースよ。
ねっ、みずほ銀行の勘定系システムって富士通がやってるんだけど、この富士通の下にいるのがランドコンピュータなわけよ。
みんないろいろとマザーズとかジャスダックのフィンテックとかブロックチェーン関連銘柄で大騒ぎしてるけど、必ず絡んでくるのがランドコンピュータなわけ。
「いやいや、みんなが騒ぐのは、フィンテック関連でその小さいIT会社が大化けするかもしれないからですよ。」っていうのはごもっともなんだけど、この会社だってそんなに時価総額が大きい訳じゃないし、地味だけど「システム構築の要」になる企業だから、きっと大化けするほどの成長をすると思うのよね。
でね、チャートを見るとこんな感じで、、
株価指標とかがこう。
時価総額だってそんなに大きな額じゃないし、PERをみてもPBRをみても、なんか不当に割安に放置されていると思うのよね。
あと、いわゆるビジネスモデルとしては、Sierだから基本はストック型ビジネスになるわよね。
こんな感じ。(ランドコンピュータのサイトから)
システム構築時はそれほど儲からないのかもしれないけど、システム導入後の保守・運用では安定的な収益を上げるっていう構図でしょうから、システムそのものシェアを富士通がどれだけ今後確保できていくか、っていうことにはなるから、そういった意味では安心できるわよね。
虎(富士通)の威をかるなんとやら、かも。(笑)
ということで、2000円以下では買えなかったけど、昨日の早い時間帯にいい値段で購入できて、その日のうちにしっかりと含み益を出してくれたわ。
地味な銘柄かもしれないけど、フィンテック&ブロックチェーンテーマど真ん中銘柄だし、他にもいろいろなテーマに絡んでくることが間違いないと思うし、今後は株式分割や優待の新規導入、そして東証1部への昇格、っていうストーリーもあるから、この割安放置された状態から右肩上がりのJカーブを描いてくれる銘柄として期待していくことにするわ。
あと最後にこれ。
ランドコンピュータのHPにある「よくある質問」ってページなの。
ねっ、株主優待の新規導入もありそうでしょ?